お知らせ・クリエイターコラム
2019 / 08 / 26
[税理士コラム]消費税増税について①
六本木でIT専門の会計事務所の代表をしています税理士の中島祥貴と言います。
場所柄、ITの会社やフリーランスのクライアントが多いのですが、最近、副業ブームや起業ブームでフリーランスの方から、よく相談を受けます。
フリーランスとひと口に言っても、業種は様々あります。
そのなかには、そもそも税務調査が多い業種というものがあります。
調査が多くなる理由は、脱税が多い、申告誤りが多い、高額取引が多い、などなど。
フリーランスで言うと、たとえば、SEやプログラマー。
このあたりは、税務調査されやすい業種に挙げられています。
この辺りの詳しい話は、年明けの確定申告辺りで話したいと思います。
今日は再来月に迫った消費税増税についてお話ししたいと思います。
2019年10月から消費税率が変わります。
SEやプログラマーの方で、「自分は消費税の申告をしないから関係ないや」と思っている人多くありませんか?
実は、消費税の申告をしていなくても消費税の増税は大きく関係してきます。
もちろん、消費税の申告義務者は、消費税増税のことをちゃんと理解していないと、脱税、申告誤りといった上記の税務調査の対象になりやすいので気をつけてください。
じゃあ、どのように関係してくるのかということについてご説明していきます。
まず、消費税の申告義務者ではない人にも関係してくることとして、
- 9/30までに仕事が完了するか10/1以降に仕事が完了するかによって請求額が変わる。
- 1年契約をしている場合の取引に気をつけないといけない。
- 将来的には消費税の申告をしていない免税義務者は、課税業者になるか、取引をあきらめるか、消費税分を値引きするか、を迫られる。
- 今までの契約が税込みでの契約だった場合、利益が減る。
- 通信販売でモノを売っている場合、条件の提示の仕方によって計上できる消費税額が変わる
そして、消費税の申告義務者は、10/1から経理業務が滅茶苦茶面倒になります。
- 消費税の入力が、8%、8%(軽減税率)、10%に分けて入力しなければならない。
- 同じ食品でも、8%(軽減税率)、10%とに分かれているのでそれを把握しておかないといけない。
- 消費税の申告書が8%、8%(軽減税率)、10%に分かれているため、申告書作成が今までよりも数段難しくなる。
こんなことが起こることを知っていましたか?
次回から1つ1つ解説していきますので、申告誤りや取引間違いによるトラブルにならないようにしっかりと読んでみてください。

税理士 中島祥貴
財務・会計・マーケティングを融合させた独自のマーケティング手法により、中小企業を1年間で黒字にする黒字経営コンサルタント。士業・コンサルタント・コーチなど顧問契約や高額商品を扱う業種に特化して、小資本のソーシャルネットワークを活用して集客から販売までの戦略を構築する専門家。
abalone交流会を運営しているLab-ry Worksの顧問税理士。
abalone交流会を運営しているLab-ry Worksの顧問税理士。