お知らせ・クリエイターコラム

2018 / 03 / 13  

abalone流「新規顧客獲得」術

フリーランスになって、最初の2~3年は新規顧客獲得にとても四苦八苦した思い出があります。

ある程度、顧客を確保したうえで独立したものの、既存顧客もいつまで安定した案件を提供していただけるかわからないなか、新規顧客がなかなか掴めないというのは不安以外の何物でもありませんでした。

営業代行サービスを利用したり、マッチングサービスを利用したり、オウンドメディアランディングページ+WEB広告もやりました。

もちろん、すべて、それなりの成果は出せるのですが、費用対効果にブレがあったりするのと、顧客獲得までのエネルギーがそれなりのエネルギーなので、獲得後の制作時には疲れ切っていることもありました。

結果的に、私が最も理想的な顧客獲得の在り方が「繋がり」による顧客獲得でした。今回は、そんな「繋がり」による顧客獲得法についてお話したいと思います。

既存顧客に頼りがちなフリーランス

フリーランスは特に既存顧客に頼りがちになってしまいやすいかと思います。私自身もそうだったように、単体のパワーの弱さは、それなりにエッジの効いた技術や能力がない限りは、なかなか魅力的には見えにくく、どうしても「安さ」のみで勝負しがちになってしまいます。

安さで勝負すれば、安さを求めた顧客ばかりが集まり、品質を保ちづらくなり、クレームのもとになり、結果、安い案件すら上手く回らなくなってきてしまいます。(もちろん、うまい仕組みを考えて対応できるなら別ですが。)

となると、誰かと勝負する必要がない、既存顧客に頼りがちになります。

但し、既存顧客も常に調子が良いとも限りません。なかなか発注ができない時期もあるかもしれませんし、そういう時が来るかもしれません。

そうなれば、徐々に案件は先細り、フリーランスを続けられなくなってしまうかもしれない。そんな不安に駆り立てられます。

フリーランスだからこそ「人」として仕事をもらってみませんか?

新規案件を増やすのに四苦八苦した私が、結果的に、最も良い新規案件獲得方法だと考えているのが、「繋がり」の顧客獲得です。

ネーミングから、その内容も簡単に推測できてしまうかと思いますが、人との「繋がり」を作ることで、顧客を獲得する方法です。

私の場合は、当初、異業種交流会によく行っていました。

色々な方と名刺交換を行い、色々な方にお会いしたのですが、私の経験だけで言えば、異業種交流会は、少し効率が悪いです。

「出会い」に対して効率が悪いという言い方は良くないのですが、はっきり言えば、異業種交流会の場合、「売り手」が90%以上です。

「買い手」の人はほとんど異業種交流会に訪れません。それは当たり前の話で、今の時代、買い手として何かを求めている人が、どんな業種が来るかも明確じゃない異業種交流会で奇跡的な出会いを求めるくらいだったら、ネットで検索して業者選定します。

ごくまれに、「気分転換で来てみました」っていう人もいますが、そのごく稀な人の中でお仕事に繋がる可能性がある方がどのくらいいるでしょうか?

もちろん、異業種交流会は、仕事に繋がる事だけがすべてではないので、異業種交流会自体を否定するつもりはありません。

私自身も、異業種交流会で繋がった方と今でもやりとりはあります。

ただ、仕事に繋がる可能性が低すぎるというのが問題だと私は考えます。

そこで、私の目をひき付けたのが同業種交流会です。

もともと私は、異業種交流会と合わせて、よく同業種交流会にも参加していました。

当時はなかなか気づくことができなかったのですが、年月が経つにつれて、同業種交流会で繋がった人との仕事が増えてきたのです。

当時は、同業種交流会は「競合」ばかりが集まっていて、他社の偵察みたいなものにしかならないのではないかと思ったのですが、フタを空けて見れば、同業種からの仕事のご依頼がたくさんいただけるようになりました。

これも原理は非常に簡単なことで、自分自身に立ち返ってみても同じなんです。
よく、偶発的に、案件の紹介をいただいても「自分の得意分野ではない」または「自分ではできない作業」または「今は案件が埋まってしまって対応できない」などのケースは存在するんです。断ってしまえば、次にまた機会があるかもしれない顧客を逃してしまうかもしれない。
自分の代わりに対応してくれる人がいればいいのに
と思う事ありますよね?

その自分の代わりになり得るひとこそ、同業者なのです。
中には営業を得意としているけど人手が足りないという人もいらっしゃいます。

しかも、仕事を振ってくれる方は、自分の仕事や強みなどを理解してくれていて、仕事のしやすいように仕事を振ってくれるし、相場をちゃんと理解してくれているので、やたらと安い案件を振ってくるケースはほとんどありません。仮に、安い案件である場合は、安く発注していることをしっかりと理解してくれて、その後の案件などでフォローしてくれたりします。

せっかくのフリーランスなのですから、業務マシンではなく、として繋がり、理解しあった仲間同士だからこそできる仕事をしてください。

それができるのが同業種なのです。

但し、この繋がりにはちょっと注意が必要なのです。

しっかりと長く付き合う

じゃあ、ビジネス獲得のためにも、同業種交流会で仕事をもらいに行こう!と思ってもそう簡単には仕事は獲得できません。
(当交流会では初回で仕事をもらう人もいるようですがw)

交流会で「仕事をください」は決して禁句ではありません。恥ずかしがらずに欲しいものは欲しいと言った方が良い場合もあります。

ただ、即時、ビジネスマッチするとは限りません。現状で動かしている仕事などは、ある程度対応する人の目途が立っていたりもするので、即時お願いするのは難しかったりもしますし、相手のことを何もわかっていないのでお願いもしにくいです。

なので、しっかりと付き合ってみてください

毎週のように連絡をしなくても良いです。(逆に毎週のように連絡していると鬱陶しく思われるかもしれません。)
時々の近況などを連絡してみたり、相手が欲しそうな情報を提供してみたりしながら、お互いが良い関係でいられる方法を模索してみてください。

継続的なお付き合いの中で、ふとした案件が舞い込んだ時に「そういえば、あの人ならやってくれそうだ」と思われる人になってください。

重要なのは継続性です。3か月連絡を取らなければ、もはや貴方の事を覚えているかどうかわかりません

しっかりと繋がりをキープするようにするのがポイントです。

だからこそ月1回の交流会

そういう経験から、私は、当交流会を月に1回のペースで開催させていただいております。

無理に連絡を取り合わなくても、交流会に参加することで「またお会いしましたね」と言えれば、「そういえば、ちょっと相談が…」ということもあります。

是非、当交流会の継続的にご参加いただければ幸いです。
(という結果的には交流会へのお誘いです。)